テーマ:データベースの障害回復処理
正解はこちら
解答:イ
[基礎知識・用語のまとめ]
ロールフォワード・・・データベースシステムなどに障害が発生したときの回復手法の一つです。ある時点(チェックポイント)で複製したバックアップデータを書き戻し、その後の更新データ(ジャーナル)を反映して、障害発生直前の状態に戻すことを言います。主に装置の破損など物理的な障害の際に実行します。
ロールバック・・・データベースシステムのトランザクション処理でよく用いられる概念で、障害発生時に処理途上でコミットされていないトランザクションの処理をすべて取り消し、最初の時点に戻すことを言います。
[解法]
トランザクションによるデータベースの更新頻度が低い場合には、チェックポイントを設定し、定期的に更新バッファの内容をディスクに書きこみデータベースの内容と同期をとります。こうすることによって、こうすることによって、チェックポイント以前の回復作業が不要となるため、システム障害時に復旧にかかる時間を短縮することが可能です。したがって正解は選択肢「イ」になります。
他の選択肢については、以下が誤っています。
ア→矛盾を防ぐために実施されるのは、データのブロック化ではなくロック処理です。ブロック化は、複数のレコードをひとまとめにして記録することを指し、格納効率やアクセス効率を向上させます。
ウ→リストア後、回復処理にに利用されるログファイルは更新前情報ではなく、更新後の情報です。
エ→トランザクション処理が異常終了した場合は、中途半端な更新結果が残ることを防ぐため、更新後ではなく、更新前の情報を利用してデータの回復を実施します。
[参考]
ITのロールフォワードと経営学のロールフォワード手続き(※)は、若干ニュアンスが異なる、、、らしい。
※内部統制の整備運用の期中評価後、期末日までその統制が有効であるか検証することを指します。
利用させていただきました素材へのリンク
うさちゃこちゃんねる様 https://www.youtube.com/channel/UCQcDdg4W6r5OfcB1JTcpABw
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