テーマ:キャッシュメモリの書き込み動作
正解はこちら
解答:イ
[基礎知識・用語のまとめ]
ライトスルー方式・・・高速なキャッシュメモリと低速な主記憶装置の両方に書き込みを行います。そのため、読み出し時はキャッシュメモリによって高速に動作しますが、書き込み処理は時間がかかります。ただし、キャッシュメモリと主記憶装置のデータは常に一致しているため一貫性を保つことができます。
ライトバック方式・・・普段は高速なキャッシュメモリにしか書き込みを行わないため、読み出し時だけではなく書き込み時の性能も向上します。ただし、キャッシュメモリと主記憶装置のデータが必ずしも一致しているとは限らず、ライトスルー方式に比べ制御が難しいという短所があります。
[解法]
キャッシュメモリへの書き込みを行った場合、その内容をどこかのタイミングで主記憶に反映する必要がありますが、反映のタイミングには、ライトスルー方式とライトバック方式があります。ライトスルー方式はキャッシュメモリへの書き込みが行われたタイミングで同時に主記憶にも書き込む方式であり、ライトバック方式は書込みをキャッシュメモリだけに行い、キャッシュメモリ中の該当の部分が置換される時点で、主記憶に反映する方式となります。したがって正解は、選択肢「イ」となります。
他の選択肢については、以下の通りです。
ア→ライトバック方式の特徴です。
ウ、エ→ライトスルー方式の特徴です。ライトバック方式の場合、エのようにキャッシュミスが発生し、新たなデータをキャッシュにロードするためにデータが追い出されるタイミングで、主記憶への反映(書戻し)が発生します。
[参考]
オンラインショッピングサイトのような、注文情報の保存にはライトスルー方式が使われることが多く、ゲームなどのパフォーマンスを優先するような処理にはライトバック方式が使われることが多い、、、らしい。
利用させていただきました素材へのリンク
うさちゃこちゃんねる様 https://www.youtube.com/channel/UCQcDdg4W6r5OfcB1JTcpABw
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