テーマ:リバースエンジニアリングで仕様書を作成し直す保守の分類
正解はこちら
解答:ア
[基礎知識・用語のまとめ]
JIS X 0161:2008(ソフトウェア技術-ソフトウェアライフサイクルプロセス-保守)・・・左記の規格では、選択肢にある4つのタイプの保守についてそれぞれ次のように定義している。
・適応保守(adaptive maintenance)→引渡し後、変化した又は変化している環境において、ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施するソフトウェア製品の修正
・是正保守(corrective maintenance)→ソフトウェア製品引渡しの後に発見された問題を訂正するために行う受身の修正
・完全化保守(perfective maintenance)→引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が、故障として現れる前に、検出し訂正するための修正
・予防保守(preventive maintenance)→引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が運用障害になる前に発見し、是正を行うための修正
[解法]
完全化保守と予防保守の違いが分かりにくいですが、JIS X 0161:2008の完全保守化の注記には「完全化保守は、利用者のための改良、プログラム文書の改善を提供し、ソフトウェア性能強化、保守性などのソフトウェア属性の改善に向けての記録を提供する」とあります。
この注記から、ソースコードの不整合を解消するために仕様書を作成し直すことは、ソフトウェア属性の改善に向けての記録を提供することに該当するので、選択肢「ア」の完全化保守に該当します。
[参考]
リバースエンジニアリングはあくまで購入した製品を分解・解析するもののため、特許権侵害にはならないが、得られる情報の中には、特許や著作権、意匠権といった知的財産権で保護されているもの存在するため、情報の扱いには注意が必要、、、らしい。
利用させていただきました素材へのリンク
うさちゃこちゃんねる様 https://www.youtube.com/channel/UCQcDdg4W6r5OfcB1JTcpABw
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