令和5年度春期午前Ⅰ 問29についての考察と解法

テーマ:製造原価の経費に算入する費用  

正解はこちら

解答:ア

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[基礎知識・用語のまとめ]

原価計算基準・・・1962年(昭和37年)11月8日に大蔵省企業会計審議会が中間報告として公表した会計基準です。日本の企業で行われてきた原価計算の慣行の中から、一般に公正妥当と認められたものを要約したものであり、原価計算に関する実践規範として扱われています。

[解法]

原価計算基準では、原価要素として製造原価の要素と販売及び一般管理費の要素に分解されます。製造原価の要素としては、製品の製造にかかる費用(直接費、間接費)を参入します。

製品を生産している機械装置の修繕費用は、特定の製品の生産だけに利用される機械装置であれば直接経費、そうでない場合は間接経費として製造原価に算入します。

したがって、選択肢「ア」が正解となります。

その他の選択肢は、以下の通りです。

イ→製品倉庫は完成した製品(販売前)を保管しておくものであるため、販売費および一般管理費として算入させます。

ウ→賃貸目的で購入した倉庫の管理費用は、賃貸を生業として行っている会社であれば販売管理費及び一般管理費に分類します。なお、賃貸を生業としていない場合は営業外費用として分類されます。

エ→本社社屋建設のために借り入れた資金の支払利息は、原価の構成要素ではなく、営業外費用に分類されます。

[参考]

原価計算基準は50年以上改定がされていないため、見直しや改正についての意見が上がってきている、、、らしい。

利用させていただきました素材へのリンク

うさちゃこちゃんねる様 https://www.youtube.com/channel/UCQcDdg4W6r5OfcB1JTcpABw  

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