令和３年度データベーススペシャリスト午前Ⅱ問３ - IPA（情報技術者試験）の午前対策

＜テーマ：正規形の条件＞

正解はこちら

解答：ウ

[基礎知識・用語のまとめ]
[解法]
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[基礎知識・用語のまとめ]

正規形の条件・・・データの一貫性を維持しながら効率性を高めるデータベースの設計方法が正規化です。正規化されたデータベースは、上位の正規段階に行くほど効率性が高くなりますが、データ分割されることに伴い結合処理が増加し、処理性能が犠牲になるというデメリットがあります。

＜正規形の条件＞（関数従属だけで、第４，５正規形は除きます。）

■第１正規形：繰返し属性を持たない

■第２正規系：すべての非キーの属性がすべての候補キーに完全従属している

■第３正規系：すべての非キー属性がすべての候補キーに推移従属しない

■ボイス・コッド正規系：すべての関数従属属性の決定項が候補キーだけ

[解法]

問題文より、Rには繰返し属性がない（重複する属性がない）ため、第一正規形の条件を満足しています。また、属性はすべての候補キー｛A、B｝と｛A、C｝の要素となっているため、関係Rは非キー属性を持っていません。第２正規系、第３正規系の条件は非キー属性に係るため、非キー属性を持たない関係Rは第３正規形まで条件を満足しています。

しかし、関数従属属性のうちC→Bは、決定項（関数従属の左側）が候補キーではないため、ボイス・コッド正規形の条件を満足していません。したがって、関係Rは第３正規形なので、選択肢「ウ」が正規形となります。