令和3年度秋期午前Ⅰ 問18についての考察と解法

テーマ:プレジデンスダイヤグラムからアローダイヤグラムへの書直し

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解答:イ

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[基礎知識・用語のまとめ]

プレシデンスダイヤグラム・・・プロジェクトのアクティビティの依存関係に注目し、論理的順序関係を図式化していく技法です。PMBOKでは「スケジュール・モデルを構築するための技法のひとつで、アクティビティをノードで表記したもの。」と定義しています。

FS関係(終了 – 開始関係)・・・先行しているアクティビティが完了するまで、後続のアクティビティが開始できない関係を表しています。例えば、「設計」と「開発」の関係であったり、「開発」と「テスト」の関係であったりと、スケジュール上のほとんどのアクティビティがこのFSの関係にあります。

アローダイヤグラム・・・各作業の所要時間などの情報を組み合わせて、プロジェクト全体の流れを図表化したものです。 プロジェクト内の特定の作業を表す矢印(→)と、作業間の結合点(○)が主な構成要素で、流れともに所要時間を表現しています。

[解法]

この問題のプレシデンスダイアグラムで表現されている作業スケジュールネットワーク図は、開始から終了まで大きく2つの並列作業(A→C→E、B→D→F→H)のつながりで示されており、作業Aから作業Fに矢印があることから、作業Aと作業Dが終了したら作業Fと開始することがわかります。

選択肢のアローダイヤグラムで作業Dの後に作業Fを開始する関係はすべて示されていますが、作業Aの後、作業Fの前に矢印が正しく示されているのは、選択肢「イ」のみとなりますので、これが正解となります。

他の選択肢については、以下の通りです。

ア→作業Aの後、作業Fへの矢印がなく、依存関係が示されていません。

ウ→作業Aの後で、作業Fの開始前と終了後の両面に矢印が示されていて、プレシデンスダイヤグラムで表現されている内容と同じにはなりません。

エ→作業Aの後、作業Fの終了後に矢印があり、正しく依存関係を表していません。

[参考]

プレジデンスダイヤグラム法はPDM法と略されるのに対し、アローダイヤグラム法はADM法と略されるが、PDM法との比較以外で略されることはあまりない、、、らしい。

利用させていただきました素材へのリンク

うさちゃこちゃんねる様 https://www.youtube.com/channel/UCQcDdg4W6r5OfcB1JTcpABw  

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