平成30年度 ITサービスマネージャ午前Ⅱ問21 - IPA（情報技術者試験）の午前対策

テーマ：SQL文

正解はこちら

解答：エ

[基礎知識・用語のまとめ]

SQL(Structured Query Language)文・・・コンピュータ言語のひとつですが、プログラミング言語ではありません。リレーショナルデータベース(RDB)のデータを操作するための言語です。

「”社員”表から、役割名がプログラマである社員が３人以上所属している部門の部門名を取得する」ため、次の手順で集計を実施します。

手順（１）：”社員”表から役割名がプログラマであるレコードを取得します。

手順（２）：（１）の結果表を部門名で集計して、レコード数(社員数)をカウントします。この時、カウント数が3以上のレコードだけを取得します。

手順（１）は、社員表の中から特定の条件を満たすレコードだけを取得する処理なので、WHERE句を使ったSELECT文で実現可能です。

手順（２）は、集合(集計)関数を使う処理になることから、GROUP BY句を使ったSELECT文で実現できます。

また、「カウント数が３以上のレコードだけを取得する」という部分は、集計結果に対する条件であるから、HAVING句を利用することで実現可能となります。

以下を踏まえると次のようにまとめることができます。

SELECT 部門名 FROM 社員
　WHERE 役割名　＝　'プログラマ'
  GROUP BY 部門名
  HAVING　COUNT（*） >＝ 3

したがって、正解は「エ」となります。

その他の選択肢については、以下の通りです。

ア→GROUP BY句、HAVING句より後ろにWHERE句を記述することはできません。

イ、ウ→集合関数を使った条件はWHERE句に含められないため、誤りです。

リレーショナルデータベースの正規化は、第三までが主流だが、実は第五まであり、状況によって使い分けると便利、、、らしい。

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